こんばんは。今日は、地区の田役に行きました。田役とは、来たるべき稲作りに使用する用水路や川を掃除することです。
今回は、8人集まりました。これは、地区ごとに掃除する場所が決まっていて、そこを使用する農家だけでなくだれでも参加できます。70代が3人、60代2人、50代が2人、唯一の20代が僕という組み合わせでした。
午前中は、まず天神川の清掃をしました。高規格道路の建設が進んでいる部分は、コンクリートの舗装がされており、その部分はだいぶ楽に清掃できました。しかし、それ以外の場所は、長年の泥や石が堆積しており、かつ藻などの草が生えており、なかなかの重労働です。
それぞれ、備中鍬(平べったい鍬)、いつつこ(5本の鍬)、スコップなどを持っており、土手の草をスコップで取り除き、砂利や草をいつつこで掻き上げ、備中鍬で汚泥や砂を引き上げました
すると、野菜作りの名人のますきやん(70才代)が、「あ、これ、うなぎや!」と鰻を発見しました。見ると、20cmほどの茶色い細長い魚が動いています。
そのすぐ後に、矢野のおじいさん(70才代)が、「お、亀や」。そのちょっと後に、またまた、ますきやんが、「今度は、なまずや」と、30cm以上もあるなまずを見つけました。その後、一昨日が啓蟄ということで、カエルを何匹も見かけました
聞けば、最近は川が汚れ、ナマズはおろかウナギも見かけたことが無かったとのことです。
僕は、ただ単に田役だからしているという意識ではなく、こうして、地域の皆と一緒に川を掃除させてもらっているという気持で、一生懸命掃除をしました。
すると、いつもの半分の時間で作業が終わり、次の日の予定分の途中まで作業が進みました。
どんなに農業の技術が進み、機械化が進んでも、水が無ければ作物は育ちません。まして、稲は、日本の主食であり、太古日本は、豊芦原瑞穂の国(とよあしはら みずほのくに)と呼ばれていました。瑞穂とは、みづみづしい稲穂の意味で、生命力が有る稲の穂の意味です。
だから、こうして、地域の皆で、川をきれいにするということは、とても大切なことだと思います。また、休憩の間に、先輩農家の方から、地域の歴史や作物の作り方などが聞けて、普段なかなか話す機会がとれないので、僕自身非常にいい時間を過ごせました。
今日は、農家の方ばかりでしたが、次回はもっと近所の方に声かけをして、地域の皆で、地域の川を綺麗にしていけたらと思います。
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