日本の農業

2011年2月 4日 (金)

TPPを考える②

 こんにちは。昨日、一昨日と風邪をひいて寝込んでしまったゆっきー^-^です先週末から、嫁、二人の娘が立て続けに風邪を引いていたので、なし崩し的に引いちゃいました

 さて、癒し系ブログ『いごっそう農園』では、あまり話題にしないような難しいテーマにしてから、なかなか筆が進まないんですが、今回は何とかフィニッシュに持って行こうと思うゆっきー^-^です。

 TPP第2弾は、食料自給率です。

 現在日本の食料自給率は、40%です。これは、先進国では、図抜けて低い値であることは、周知のとおりですね。単純に考えると、もし、海外が天候不順や戦争などの異常事態で、日本に食料が全く入ってこないとなると、60%の方は餓死するということです

 もちろん、今だって、スーパーやコンビニに行けば、食べ物はたくさんあるし、政府においても食料備蓄をしているので、すぐにそのようなことにはならないでしょう。

 しかし、近年、世界の各地で、大地震や洪水、干ばつ、大雪など、さまざまな自然災害が多発しています。昨年においても、中国では、地震と大洪水、ロシアでも干ばつ、アメリカでは原油流出、オーストラリアでは、干ばつと洪水が同時に起こりました。

 日本においても、昨年は、記録的な猛暑に、口蹄疫、鳥インフルエンザ、更には、大雪と渇水など、まさに予測不能な天候になっております。

 農水省の試算では、TPPに参加した場合、食料自給率は13%まで下落する恐れがあるとなっています

 異常気象だけではなく、周辺国では、南北朝鮮の緊張や、中国の軍備拡張、尖閣諸島や竹島、北方領土などの領土問題など、日本を取り巻く状況は決して安全であるとはいえません。

写真:写真は本文とは何の関係もあーりません0204_r

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2011年2月 1日 (火)

TPPを考える①

 こんにちは。今日は、昨日とはうって変って、とても暖かい一日でした。久しぶりに野菜に水やり(レインボウメイキング)して、太陽と水のありがたさを実感しました

 さて、最近ゆっきー^-^は、とても気になっていることがあります。それは、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定(Trans-Pacific Partnership)のことです。

 TPP自体は、昨年管総理が、参加を検討することを表明していますので、皆さんも聞いたことがあると思います。実際自分自身は、その時は、あまり深刻に考えてはいませんでした。

 しかし、今年に入ってから、「現代農業」という雑誌で、『TPPをめぐる俗論を反証する』という記事を読んでから、これは非常に深刻な問題であると考えるようになりました

 自分自身まだ十分に理解しておらず、非常に半知半解ですが、一人でも多くの皆さんに、関心を持って頂きたいと思い、キーボードをたたくことにしました。

 皆さん、よろしければ、一緒に考えてみませんか?よろしくお願いします

 まず、TPPとは、何でしょうか?

 ウィキペディアによれば、『環太平洋間での経済協定として、。加盟国間の経済制度、即ち、サービス、人の移動、基準認証などに於ける整合性を図り、貿易関税については例外品目を認めない形の関税撤廃をめざしている』とあります。

 つまり、関税自主権の放棄であると言えます。

 では、関税は何のために必要なんでしょうか?

 同じくウィキペディアによると、「関税(かんぜい)は、国内産業の保護を目的として又は財政上の理由から、輸入貨物に対して課される税金で、間接消費税に分類される。」とあります。

 例えば、工業の盛んなAという国と、工業のあまり発展していないB国と貿易する場合、関税がなければ、どうなるでしょう?A国の工業製品は、B国の工業製品よりも安く高性能であるとします。

 B国の消費者は、安くて高性能な工業製品を購入し、結果的に、B国内の工業製品は売れなくなり、産業が淘汰されていくでしょう。また、工業製品を農産物に置き換えても同じようなことが考えられます。

 関税は、「国内産業の保護」という大きな役割があるのですね。

さて、続きは、また、次回更新します!

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2010年8月 8日 (日)

救世主と稲刈りとサングラス②

 続きです。

 まさちゃんも、真剣に何かを言っています。サングラスも非常に似合っていますね。

写真:行けよ、おまいら6_r

 ようやく稲刈りも終わり、ずっと張りつめいていたヨシオ君の顔にも笑顔が見えます。

写真:終わりましたよ7_r

 救世主ヨシオ君については、今後も情報提供をしていく予定です。どうか皆さん、この好青年の活躍をご期待ください。

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2008年7月30日 (水)

WTO交渉決裂①

 こんにちは。連日連夜、暑い日が続きます。昨日は、高知県でも35度を超え、各地で猛暑日を記録しました。

 さて、最近ゆっきー^-^は、あることに注目していました。それは、ジュネーブで行われていた「WTOの農業交渉」です。今朝の新聞でも、「WTO交渉決裂」(読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080730-OYT1T00135.htm?from=main1という見出しで、大きく報じられていました。

 これは、簡単にいえば、各国間での自由貿易についての合意をめぐる話し合いです。今回は、「農業分野」では農産品の関税引き下げ幅を例外的に抑えられる「重要品目」の数について、輸入国側と輸出国側で、検討されました。

 そもそも関税とは、何のためにあるのか。それは、一言でいえば、自国の産業を守るためにあります。

 日本では、人件費、資材など含めて、ある野菜を作るまでに100円のコストがかかるのに、他の国では15円のコストで作られるとき、そのままの値段で輸入すると、日本の農産物が売れなくなる。そうならないために、輸入する際に高い関税をかけて、市場での国産品と輸入品の値段の差額を減らすのです。

 この関税は、農産物だけでなく、工業製品など貿易品にもかかります。日本の主力産業の自動車、船舶、電気製品も、他国に輸出される際は、関税をかけられるのです。

 今回の農業分野での「重要品目」の数は、4%(食料輸出国の主張)から8%(日本の主張)で、綱引きされました。一昨日までは、調停案の6%で交渉が決定されそうになっていましたが、直前になって米国と中国の対立により交渉が決裂しました。

 このことが、これからの日本の農業にどう影響していくのか。

写真:061002_1626 昔のかっか

 このつづきは、

 いごっそうブログ史上最も難しいテーマなので、今日はこれくらいにして、何回かに分けて書いていこうと思います。

 

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