さて、農園のブログということで、日々の農作業について書きます。ゆっきーこと私は、高知に帰ってきてまだ10日ですが、3回タケノコ掘りに行きました。「雨後のたけのこ」という言葉があるとおり、雨の翌日に行くと面白いばあ沢山とれます。
昨日は3回目のタケノコ掘りということで、家族の期待とプレッシャー(出荷用に20本は取ってこいとの指令)を受けつつ、初めて午前中に山に出かけました。雨の降る中合羽を着て、盛り上がっているところはないかと探していくと、ほどなくタケノコの頭が見つかりました。
前回のタケノコ掘りの際、家族から「しっかり根元まで掘ってから収穫しろ、へたくそ」と厳しくも愛のある激励を受けていたので、しっかり外側から掘り進めていくと、「ぐぁっ」といやな音がしました。見ると斜めに生えていたタケノコの腹を鍬でえぐっていたのでした。
実はたけのこはまっすぐ上に生えるものと、『埋もりこ』といって斜面などに埋もれて生えているものがあり、まっすぐに生えるものは比較的浅い所に根があり掘りやすいのに対し、『埋もりこ』は地中に斜めや曲がりくねって生えていて、かなり外側から掘らないと傷つけてしまうのです。ちなみに『埋もりこ』は、頭が黄色くなっており柔らかく甘みがあるので、我が家では『黄いこ』といって喜ばれています。
それでもその教訓を活かし、タケノコ掘りを続けていくと、だいぶうまく掘れるようになりました。そうしてタケノコを捜し山の中を歩いていると、身に覚えのない掘り跡をいくつも見つけました。そうです、タケノコ泥棒の仕業です。
じつは、タケノコ泥棒と遭遇したことがあります。小学生の頃弟のやっちゃんとともに、タケノコ掘りに出かけた際、見知らぬおじさんに出会いました。おじさんも鍬と袋を持っており、僕らを見て「よう、タケノコ掘りに来たかい?」と話しかけてきました。僕たちは、「うん、おじさんも掘りゆうがかえ?」と返しました。
その時僕らは、まだ一個のタケノコも見つけていません。見かねたおじさんは、「ちょっと手伝っちゃお」と言って、2、3個掘ってくれました。僕たちは、喜び勇んで帰り、報告すると、ばあちゃんが「そりゃ泥棒よ。あんたらあほやね」とあきれていました。
それから今まで僕も家族も泥棒に遭遇したことはありません。だから、忙しくてタケノコを掘りに行かない日が続くと、「ああ、せっかくのタケノコが泥棒に掘られてもったいない」と悔しがっています。
でも、僕は思うのです。タケノコ泥棒は必要悪ではないかと。タケノコはその名の通り放っておけば竹になります。そして、そのままほったらかしにしていれば、山は繁殖力の強い竹に覆われえて荒れてしまうのです。そうでなくとも、時期を過ぎたタケノコは固く味も悪く、商品になりません。
毎日こまめに収穫して出荷しないのであれば、泥棒が多少掘っていくのも大目に見てもいいのではないか。かえって泥棒さんがタケノコを掘ってくれることによって、山林が守られている側面もあるように思うのです。
とめどなく流れる汗をタオルが吸収しきれなくなるまで掘り家路について、本日の稼ぎを計算すると、50本以上ありました。大漁、大漁!!山の恵みに感謝!!
写真:左が「黄いこ」で右が普通のタケノコ
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